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言語聴覚士になる方法は?

 言語聴覚士は、大卒2~3年課程の専門学校や大学院、4年制大学、高卒3~4年課程の専門学校などの養成課程で必要な単位を取得し卒業することで、「国家試験の受験資格」が与えられます。そして、国家試験に合格することで、晴れて言語聴覚士を名乗って仕事をすることができるのです。

通信課程で言語聴覚士になれる?

 現在、言語聴覚士の養成校に通信課程は認められていないため、通信課程で言語聴覚士になることはできません。言語聴覚士を目指すためには、なんらかの養成校を卒業する必要があります。

夜間課程で言語聴覚士になれる?

 では、夜間課程はどうでしょうか。夜間課程の言語聴覚士養成課程は少ないですが、全国にいくつか存在します。平日の夕方からと、土曜日は全日、そして日曜日にも講義をもうけているところもあるようです。

臨床実習は平日の昼間に行われる

 気を付けたいのは、授業は夜間や土日を中心に行われる場合も、臨床実習は平日の昼間に実施されるということです。実習期間は何回かに分けて、1つから複数の施設に12週間(3か月間)実施することが定められています。バイザーと呼ばれる自分の実習指導担当者となる言語聴覚士に1対1で指導を受けることになるため、指導の現場である職場の勤務時間に合わせて出席しなければなりません。出勤は、病院や施設であれば平日の日中、回復期病院など365日リハビリを実施している施設であれば土日も含めた週5日、のようになるでしょう。

夜間課程に通いながら仕事をすることはできる?

 夜間課程は平日の授業が18時前後に始まります。フルタイムの仕事であれば、学校と職場が近ければギリギリ、残業は出来ないタイトなスケジュールでしょう。事情を理解してくれる職場で、業務時間や休暇を調整してもらえたりといったことが望めそうであればあらかじめ職場と相談をしておくのがよいでしょう。とくに臨床実習期間は日中の出席が必須であり、そのほかの時間もとても忙しいため、仕事をすることができません。休職ないしは退職といった手立てが必要になります。

実際にはどんな感じ?

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 筆者は夜間の養成課程に通ったことはありませんが、何人か夜間課程を卒業した言語聴覚士の知人がいます。みなさん社会人経験者でしたが、元々の仕事はいったん退職して学業に取り組んだという選択をされていました。昼間の仕事としては、自営業の家業、医療と関連のある職種(看護助手など)、元々の職場に非常勤やパートタイムで、という例がありました。養成校によっては、医療や福祉関係のアルバイトを紹介してくれるところもあるようですね。
 学業と仕事の両立にかんしては、ご想像の通りそれぞれのご苦労があったそうです。その日の時間割に合わせて重たい教科書をかばんに詰めて職場に行ったり、予習復習の時間をなんとか捻出したりと体力勝負の部分も。ただ、クラスメイトにはさまざまな背景を持つ人がいて面白い経験になったという意見や、仕事が辛いときは学業に、学業が辛いときは仕事にと息抜き先があり両者のバランスがうまく保てたという意見もあります。また、養成課程は忙しいとはいえ、夏休みや冬休み、春休みといった休暇の期間もあります。それらを上手く利用してリフレッシュしていたとのことでした。